
「株式会社PoliPoli」資金調達の解説
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この記事では、2019年1月17日に資金調達のプレスリリースを出した、「株式会社PoliPoli」の資金調達内容について取扱います。
株式会社PoliPoliは、慶應大学在学中の伊藤氏によって2018年2月27日に設立された会社で、政治家と地域住民とが繋がれるSNS「PoliPoli」の開発・運営を行っている。
株式会社PoliPoliは2018年中にSeedラウンドの調達として3回調達を行っており、今回取り上げる調達活動は、2019年にはいって最初の調達活動となる。
1. プレスリリースについて
概要
プレスリリース日 2019年1月17日 09時00分
その他媒体 TechCrunch, THE BRIDGE,日本経済新聞
発表調達内容
金額 約6000万円
方法 第三者割当増資
投資家 NOW株式会社, ベンチャーユナイテッド株式会社,
F Ventures LLP, インキュベイトファンド
実際調達内容
資金調達日 2019/1/16,2019/1/25
合計金額 56,997,760円
PRのタイミング 1回目の資金調達終了後、2回目の資金調達前
初回調達からの日数 1日
1回目の調達の翌日に「資金調達を実施した」とプレスリリースを打っているが、実際は調達を2日に分けて実施している。
この点、PoliPoliはこれまで3回資金調達をしているが、いずれの資金調達においてもプレスリリースは資金調達完了後に行っている(2018/5/18,7/17,8/3)。
過去のプレスリリースと比較すると、今回の資金調達についてはその完了を待たずして、実施の旨プレスリリースを打った形になる。
背景を推測すると、投資家のうち少なくとも1名が支払期日である1/16に全額を振り込めておらず、そのためラウンドをわけた可能性がある。
総数引受契約を用いた調達ではない限り、支払期日までに株主の一部の振込が遅れた場合、このような登記がなされることがある。
2.会社の概要
事業内容
地域の住民が、その地域の政治家ならびに同地域に住んでいる住人と課題に関する議論を交わせるアプリ「PoliPoli」の開発・運営を行っている。現状はiOS版のみ提供されている。
参加している政治家がどの地域の政治家かわかるようになっているが、ご近所SNS「マチマチ」のような地域限定しての閲覧ないし投稿を絞る機能はなく、どの地域の情報も広く議論できる場を提供している。
製品開発当初は、NEMブロックチェーン上のトークンを用いた投票制度等を機能を組み込んだ製品を目指していたが、2019年1月16日に発表したリニューアル後は、トークン機能を省いたシンプルなプロダクトとなっている。
チーム並びに機関の概要
PoliPoliは慶應大学在学中の3名により共同創業された。当該3名が設立時から取締役として登記されている(取締役会非設置会社)。
代表取締役として、CEOの伊藤氏が登記されている。
FUNDING FACTBOOK Vol.002
2019年1月15日から18日の間に調達に関するプレスリリースを行った、以下の企業の調達情報を紹介しています。 対象企業は株式会社オー…
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